スズメバチの毒には、呼吸不全や心肺停止の原因になる神経毒やアナフィラキシーショックの原因となるものなど、さまざまな化学物質が含まれていて「毒のカクテル」と呼ばれるほどです。
もしもスズメバチに刺されてしまったらすぐに処置を行う必要があります。

①スズメバチの毒には興奮物質が含まれていて、それが他のハチたちを興奮させ次々襲われる可能性がある。そのため他のハチに襲われないよう速やかにその場から離れる。

②傷口を強く絞ったり、ポイズンリムーバー(吸引器)を使って毒液を体内から出す。この際口で毒液を吸い出してはいけない。(口に傷があった場合そこから毒液が侵入するため)

③傷口を流水ですすいで、毒液を流しつつ患部を冷やす。

④もしも毒液が目に入った場合は角膜が潰瘍を起こし最悪失明の恐れがあるのですぐに水で目をすすぐ。

⑤アナフィラキシー症状等の重篤な症状は30分以内に発症することが多いので、速やかに病院に行って治療を受ける。

なお、自己注射薬のアドレナリン製剤があれば、一時的にアナフィラキシーショックの症状を緩和することができます。ただしこれを購入するには医師の処方が必要です。もし仕事やレジャー等でハチに刺される危険性があって、すぐに病院に行けないような場所に行く時は、事前に医師にハチ毒アレルギーの検査を受けて処方してもらっておいたほうがよいでしょう。

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