4月26日、東京都内は強い日差しが照り付けて、20度を超えて夏日に迫る気温となりました。

この日ハチの巣撤去のご依頼を受けて墨田区のお宅を訪れました。車で表通りを走行している限りはまったくわかりませんでしたが、裏路地に入っていくと、あちらこちらでアシナガバチが飛び回っています。

気温の急上昇にともなって、それまで冬ごもりしていたアシナガバチの女王バチが一斉に冬眠から目覚めて飛び回っているのは明らかでした。

冬眠から覚めたばかりの女王バチは、木の蜜を舐めたりして栄養を補給しようとします。この日も民家の庭先の樹木の辺りを漂うように飛んでいます。

御依頼を受けたお宅は最初ハチの巣が1個だけとの情報でしたが、現地を訪れて調査してみると、2階の窓の庇に前のシーズンまでにできたアシナガバチの巣がいくつもぶら下がっていました。都会の住宅なのでお隣との距離が近いため、強い風も吹きこまず、雨の当たらない庇の下は絶好の営巣場所だったのでしょう。

この日も冬眠から目覚めた女王バチが巣作りの場所を物色するように、窓の庇にとりついていました。

結局この日は大小5個のアシナガバチの巣と巣作りを始めようとしていた女王バチを捕獲して終了しました。

アシナガバチに限らずスズメバチも、だいたいこの時期に女王バチ1匹から巣作りが始まります。これまでハチに巣をつくられた経験があるお宅は、ハチが巣作りを始めていないか少し注意しておくとよいでしょう。

冬眠から目覚めたばかりで体力のない女王バチはそれほど攻撃力も強くありません。まだ他に働きバチがいないようであれば、家庭でも比較的簡単に駆除できると思われます。

 

 

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